事業承継コンサル選び方と悪質業者の見分け方

「事業承継コンサルタントは数が多すぎて、誰に頼めばよいのかわからない」という悩みは、相談現場でも頻繁に聞かれます。

事業承継は、会社の将来を左右する一度きりの大仕事です。だからこそ、信頼できる専門家を選ぶ目を持つこと、悪質業者を見抜く視点を持つことが欠かせません。

本記事では、信頼できる事業承継コンサルタントを見極める具体的な方法を、中小M&Aガイドラインとデータをもとに整理します。

事業承継の専門家にはどんな種類があるか

事業承継の支援者は、一括りに「コンサルタント」と呼ばれることが多いですが、実際には役割が異なります。

主な専門家とその役割

  • 税理士:株式評価・税務・事業承継税制の活用
  • 弁護士:契約書作成・株主間調整・紛争予防
  • M&A仲介会社:買い手・売り手のマッチング(双方の間に立つ)
  • FA(=ファイナンシャルアドバイザー、片方の利益のために助言する立場)
  • 銀行:融資・株式取得資金の支援
  • 事業承継・引継ぎ支援センター:公的窓口での相談・コーディネート

信頼性を確認する3つの公的指標

「信頼できる」を主観で判断するのは危険です。公的に確認できる指標があります。

1:M&A支援機関登録制度への登録

中小企業庁が運営する登録制度に登録しているかは、最も基本的な確認ポイントです(出典:中小企業庁「M&A支援機関登録制度」)。

参考
アドバイザーと仲介会社では立場や報酬構造が異なります。違いを整理した事業承継アドバイザーとM&A仲介の違いと選び方もあわせてご確認ください。

2:中小M&Aガイドライン(第3版)への準拠

業務遂行上の行動指針として、ガイドラインに準拠しているかを必ず確認しましょう(出典:中小企業庁「中小M&Aガイドライン(第3版)」)。

参考
ガイドラインの具体的な中身については、中小M&Aガイドライン第3版で安心の事業承継で詳しく解説しています。

3:所属士業団体・業界団体

税理士会・弁護士会・中小企業診断協会・M&A仲介協会などへの所属は、最低限のチェック項目になります。

悪質業者によくある4つの手口

残念ながら、事業承継の現場には、経営者の不安に付け込む悪質業者も存在します。

⚠️ 注意
以下のような手口は、中小M&Aガイドラインにも明確に問題視されています。一つでも当てはまれば、契約は慎重に判断してください。
  1. 過度な高額着手金:成果と無関係な多額の前払いを要求
  2. 不透明な両手取引:売り手・買い手の双方から手数料を取る構造で、利益相反を説明しない
  3. 情報管理の甘さ:秘密保持の運用が雑で、社名・条件が漏洩
  4. 専任条項の悪用:解約・乗換えを著しく制限し、価格交渉力を奪う

M&A支援機関登録制度の活用

2021年に創設されたM&A支援機関登録制度は、登録要件・行動基準の遵守状況・苦情受付窓口などを公開しています。事業承継・引継ぎ補助金の活用にも、登録支援機関の利用が条件となるケースがあります(出典:中小企業庁「M&A支援機関登録制度」)。

参考
どこに相談すべきか迷ったら、事業承継の相談はどこへ?窓口7選と選び方で公的窓口を含む選び方を整理しています。
📌 ポイント
登録の有無は、ホームページや公的サイトで誰でも確認可能です。登録されているかどうかを最初の足切り基準にすると、リスクは大きく減らせます。
「まずは話だけ聞いてみたい」という方も大歓迎です。

4040 VISIONでは、事業承継・M&Aに関する無料相談を随時承っております。ご状況を丁寧にお伺いした上で、最適な選択肢をご提案いたします。

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相談前に準備すべきこと

専門家との面談効率を上げるために、最低限の情報整理をしておきましょう。

  • 会社の概要(業種・売上・従業員数・主要取引先)
  • 承継したい背景(年齢・後継者の有無・健康状態)
  • 譲渡対象の希望範囲(会社全体/事業単位)
  • 譲渡後の希望(雇用維持・社名・関与期間)

面談で必ず聞きたい質問リスト

初回面談で必ず聞いておきたい質問があります。

  1. 着手金・成功報酬・最低報酬額の構造はどうなっているか
  2. 両手取引か片手取引か(利益相反の有無)
  3. 専任条項の期間・範囲・解約条件
  4. 情報管理の体制(秘密保持の運用ルール)
  5. 担当者の経験年数と類似業種の支援実績
  6. 中小M&Aガイドライン(第3版)に準拠しているか

セカンドオピニオンの活用

1社の説明だけで決めずに、必ず複数のセカンドオピニオンを取りましょう。

使い分けの例

参考詳しくは、事業承継ガイドライン実践版をご覧ください。
参考詳しくは、M&A契約書完全ガイドをご覧ください。
  • 1社目:公的窓口(事業承継・引継ぎ支援センター)で全体像を整理
  • 2〜3社目:登録支援機関で具体的なスキーム案・条件を比較
  • 必要に応じて税理士・弁護士に独立した立場で意見を求める

安全な相談の進め方(3ステップ)

順序を守れば、悪質業者に当たるリスクを大幅に下げられます。

  1. 公的窓口で現状を相談し、選択肢の全体像を把握する
  2. 登録支援機関を複数比較し、契約条件・実績・行動指針への準拠を確認
  3. 最終契約前に、税理士・弁護士などの第三者にチェックを依頼する
✅ 実践ポイント
「面談で違和感を覚えた」「契約書の説明が雑」と感じたら、いったん持ち帰る勇気が大切です。承継の主導権は経営者側にあります。

SDアドバイザーズの実績・事例紹介はこちら

承継全体の進め方は、事業承継の流れのページにも整理しています。

📋 この章のまとめ
・登録制度・ガイドライン準拠を必ず確認
・契約前にセカンドオピニオン
・違和感を覚えたら持ち帰る判断を
専門家選びは、承継の質そのものを決める大切な判断です。

焦らず、複数の目で比べることが、結果的に一番の近道になります。

「まずは話だけ聞いてみたい」という方も大歓迎です。

4040 VISIONでは、事業承継・M&Aに関する無料相談を随時承っております。ご状況を丁寧にお伺いした上で、最適な選択肢をご提案いたします。

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監修:株式会社SDアドバイザーズ 事業承継グループ
私たちSDアドバイザーズ事業承継グループは、外部の企業にM&Aをご支援するコンサルタントではありません。
自社自身が事業承継・M&Aを積極的に活用し、グループ企業を拡大していく譲渡先として活動しています。

「40人の社員がいる会社を40社つくる」というビジョンのもと、実際に譲渡企業の経営者様と向き合い、ともにグループの未来を築いてきた経験と実績が、このコラムの情報の裏付けとなっています。

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※ 税務・法務の個別案件については、必ず税理士・弁護士等の専門家にご相談ください。本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個別の状況によって異なる場合があります。

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代表取締役 高木栄児