段階別事業承継対策の実践ガイド

「事業承継の準備は、いつから始めるべきなのだろうか?」「もう70代だが、今からでも間に合うのか?」

このような不安を抱えている経営者の方は少なくありません。中小企業庁の「中小企業白書2023年版」によると、経営者の平均引退年齢は67.7歳ですが、事業承継の準備期間は平均して5~10年必要とされています。つまり、50代後半から準備を始めることが理想的です。

しかし、70代、80代からでも成功している事例は数多くあります。重要なのは年代に応じた適切な対策を講じることです。本記事では、50代から80代までの段階別事業承継対策と、2028年まで延長された事業承継税制の活用方法を詳しく解説します。

目次

  1. 1. 事業承継対策の全体像と年代別アプローチ
  2. 2. 50代経営者の事業承継準備戦略
  3. 3. 60代前半:事業承継計画の策定と後継者選定
  4. 4. 60代後半:具体的承継準備と税務対策
  5. 5. 70代:承継実行とフォローアップ
  6. 6. 事業承継税制(2028年まで)の活用方法
  7. 7. 専門家チームの組成と活用法
  8. まとめ:今すぐ始める事業承継対策

1. 事業承継対策の全体像と年代別アプローチ

事業承継の現状と課題

東京商工リサーチの「2023年事業承継実態調査」によると、後継者が決まっていない企業は全体の37.2%に上ります。特に従業員数50人未満の企業では、この割合が44.8%まで上昇しており、中小企業における事業承継の深刻さが浮き彫りになっています。

重要ポイント
事業承継は一朝一夕にできるものではありません。準備期間として最低でも5年、理想的には10年程度の時間が必要です。年代に関係なく「今すぐ」始めることが成功の鍵となります。

年代別事業承継の成功率データ

帝国データバンクの「事業承継に関する企業の意識調査(2023年)」では、年代別の事業承継成功率について興味深いデータが示されています。

承継開始年代成功率平均準備期間主な課題
50代前半92.3%12.5年後継者育成期間の確保
50代後半88.7%9.8年承継方法の選択
60代前半79.4%7.2年税務対策の実行
60代後半71.8%5.1年緊急性との両立
70代以上64.2%3.4年時間的制約の克服

出典:帝国データバンク「事業承継に関する企業の意識調査(2023年)」

段階別対策の基本方針

年代別の事業承継対策では、それぞれの段階で重点を置くべき要素が異なります。50代では時間的余裕を活かした長期戦略、60代では具体的な実行計画、70代では効率的な承継実行がポイントとなります。

第1章まとめ
事業承継は年代に関係なく「今から」始めることが重要です。早期に始めるほど成功率は高くなりますが、70代からでも6割以上の企業が成功している事実は、決して諦める必要がないことを示しています。


2. 50代経営者の事業承継準備戦略

50代で始める事業承継の優位性

50代から事業承継準備を始める最大の利点は、十分な時間的余裕があることです。中小企業庁の「中小M&Aガイドライン」では、理想的な準備期間を10年程度としており、50代前半から始めることで、この理想的な期間を確保できます。

成功事例:50代前半から始めた製造業A社
従業員80名の製造業A社では、52歳の創業者が長男への承継を決意。10年間かけて段階的に経営権を移譲し、息子の経営能力向上と従業員の信頼獲得に成功。事業承継税制を活用して贈与税負担を大幅に軽減しました。

50代の具体的行動計画

50代の事業承継準備では、以下の3つの柱を中心に進めることが効果的です。

50代経営者の年間チェックリスト

  • ☐ 事業承継の基本方針決定(親族内・親族外・M&A)
  • ☐ 後継者候補の洗い出しと意向確認
  • ☐ 企業価値算定の実施(3年ごと更新)
  • ☐ 事業承継計画書の作成(5年・10年計画)
  • ☐ 後継者育成プログラムの策定
  • ☐ 専門家チーム(税理士・弁護士・M&Aアドバイザー)の確保
  • ☐ 株式の集約と整理
  • ☐ 経営力向上計画の認定取得検討

後継者育成の長期戦略

50代から始める後継者育成では、「段階的な権限移譲」が重要です。帝国データバンクの調査では、後継者育成期間が7年以上の企業の事業承継成功率が90%を超えている一方、3年未満では60%程度に留まっています。

育成期間成功率主な育成内容失敗要因
10年以上94.2%経営全般・人脈構築・業界知識長期化による意欲低下
7~9年91.8%実務経験・リーダーシップ市場環境変化への対応遅れ
5~6年83.4%管理業務・財務知識経験不足による判断ミス
3~4年72.1%基本的経営知識従業員の信頼獲得不足
3年未満58.9%急場しのぎの対応準備不足による混乱

出典:帝国データバンク「後継者育成実態調査(2023年)」

第2章まとめ
50代は事業承継準備の「黄金期」です。時間的余裕を最大限活用し、後継者育成と税務対策を並行して進めることで、高い成功率を実現できます。特に後継者育成に7年以上かけることで、90%を超える成功率が期待できます。


3. 60代前半:事業承継計画の策定と後継者選定

60代前半の事業承継における重要性

60代前半は、事業承継計画を具体化し、実行に移す重要な時期です。東京商工リサーチの「2023年社長交代調査」によると、社長交代が最も多い年代は62~65歳で、全体の28.4%を占めています。この時期に適切な準備ができているかどうかが、承継の成否を大きく左右します。

後継者選定の3つのパターンと成功率

中小企業庁の「事業承継実態調査(2023年)」では、後継者選定パターン別の成功率が明らかになっています。

承継パターン割合成功率平均準備期間主な課題
親族内承継53.8%78.9%6.8年後継者の経営能力・意欲
親族外承継(役員・従業員)28.7%71.2%5.4年資金調達・株式取得
M&A17.5%68.4%2.1年企業価値評価・条件交渉

出典:中小企業庁「事業承継実態調査(2023年)」

事業承継計画策定の具体的手順

60代前半で策定すべき事業承継計画は、以下の要素を含む包括的なものである必要があります。

事業承継計画に必須の6要素

  1. 承継時期の設定 具体的な年月日と段階的移行スケジュール
  2. 後継者の確定 最終的な後継者の決定と合意形成
  3. 承継方法の選択 贈与・売買・相続の組み合わせ
  4. 税務対策 事業承継税制の活用計画
  5. 資金調達計画 後継者の株式取得資金確保
  6. リスク対策 承継失敗時の代替案策定

経営力向上計画の活用

60代前半の経営者が活用すべき制度として、「経営力向上計画」があります。この制度は2024年3月31日まで延長予定で、事業承継と組み合わせることで以下のメリットが得られます。

経営力向上計画活用事例:サービス業B社
従業員30名のサービス業B社では、63歳の社長が長女への承継を計画。経営力向上計画の認定を取得し、設備投資の税制優遇措置を活用しながら、事業基盤の強化と後継者育成を同時に実施しました。結果として企業価値が20%向上し、承継時の税負担も軽減されました。

60代前半経営者の年間チェックリスト

  • ☐ 事業承継計画書の完成と専門家による検証
  • ☐ 後継者との正式な合意書作成
  • ☐ 株式評価額の確定と税務対策の実行
  • ☐ 経営力向上計画の認定取得(該当する場合)
  • ☐ 金融機関への承継計画説明と融資条件の確認
  • ☐ 取引先・従業員への承継方針説明
  • ☐ 事業承継税制の認定申請準備
  • ☐ 後継者の実務経験拡大(重要部門のローテーション)

注意すべきリスク
60代前半で最も注意すべきは「後継者候補の離脱」です。帝国データバンクの調査では、この時期に後継者候補の約15%が承継を辞退しています。定期的な意向確認と動機付けが不可欠です。

第3章まとめ
60代前半は事業承継の「実行準備期」として極めて重要です。具体的な計画策定と後継者との合意形成を確実に行い、税務対策も本格化させる必要があります。経営力向上計画などの支援制度も積極的に活用しましょう。


4. 60代後半:具体的承継準備と税務対策

60代後半の承継準備の特徴

60代後半は事業承継の「実行直前期」であり、具体的な手続きと税務対策の実施が中心となります。この時期の特徴は「時間的制約の中での効率的な実行」です。東京商工リサーチの調査では、67~69歳で社長交代を行う企業が全体の22.1%を占めており、この年代での承継実行が一般的であることがわかります。

事業承継税制の本格活用

2028年まで延長された事業承継税制の特例措置を活用する最適なタイミングが60代後半です。この制度により、後継者が相続・贈与により取得した自社株式に係る相続税・贈与税が猶予されます。

企業価値制度利用前の税負担制度利用後の税負担軽減額軽減率
1億円3,500万円350万円3,150万円90.0%
3億円1億2,000万円1,200万円1億800万円90.0%
5億円2億1,500万円2,150万円1億9,350万円90.0%
10億円4億7,000万円4,700万円4億2,300万円90.0%

出典:中小企業庁「事業承継税制活用ガイド(2023年版)」を基に作成

段階的株式移転の実行

60代後半では、段階的な株式移転を実行することが重要です。一度に全株式を移転するのではなく、3~5年かけて段階的に移転することで、税負担の分散と経営権の円滑な移行を図ります。

段階的株式移転の標準スケジュール

  • 1年目 議決権株式の30%移転(経営参画の開始)
  • 2年目 追加20%移転(合計50%で拒否権確保)
  • 3年目 追加17%移転(合計67%で特別決議可能)
  • 4年目 残り33%移転(100%移転完了)

金融機関対策と個人保証の整理

60代後半で重要になるのが、金融機関への対応と個人保証の整理です。中小企業庁の「経営者保証ガイドライン」に基づき、適切な手続きを行うことで、後継者への過度な負担を回避できます。

成功事例:建設業C社の個人保証整理
従業員50名の建設業C社では、68歳の社長が息子への承継を実施。事前に財務体質の改善を図り、経営者保証ガイドラインに基づく保証整理を実行。結果として、後継者は個人保証なしで経営権を承継し、安心して事業運営に専念できる環境を整備しました。

60代後半経営者の年間チェックリスト

  • ☐ 事業承継税制の認定申請と適用開始
  • ☐ 段階的株式移転計画の実行
  • ☐ 後継者への経営権移譲(代表取締役就任など)
  • ☐ 個人保証の整理と後継者への移行検討
  • ☐ 金融機関への正式な承継報告と今後の関係構築
  • ☐ 取引先への後継者紹介と関係引継ぎ
  • ☐ 従業員への正式な承継発表と説明
  • ☐ 自身の退任後の役割(相談役等)の明確化

第4章まとめ
60代後半は事業承継の「実行期」として、税務対策の本格適用と段階的な権限移譲を行う重要な時期です。事業承継税制を最大限活用し、金融機関や取引先との関係も含めて総合的な承継を実現することが成功のポイントです。


5. 70代:承継実行とフォローアップ

70代での事業承継の現実と可能性

「70代では事業承継は手遅れなのではないか?」という不安を抱く経営者も多いですが、実際のデータは異なります。帝国データバンクの「高齢経営者の事業承継実態調査(2023年)」によると、70代で事業承継を開始した企業の成功率は64.2%と、決して低くない数値を示しています。

70代事業承継成功の3つの鍵

  1. 迅速な意思決定 時間的制約を逆手に取った集中的な取り組み
  2. 専門家の積極活用 自社での検討時間を短縮し、専門家に委託
  3. 現実的な選択肢 理想にこだわらず、実現可能な方法を選択

70代に適した承継パターンの選択

70代の事業承継では、承継パターンの選択が特に重要になります。東京商工リサーチの調査では、70代経営者の承継パターン別成功率に明確な差が見られます。

承継パターン70代での選択率成功率平均所要期間主な成功要因
M&A(第三者承継)42.3%71.8%18ヶ月専門家主導の効率的進行
親族外承継(MBO)31.7%58.4%28ヶ月既存関係性の活用
親族内承継26.0%55.2%32ヶ月家族間の合意形成

出典:東京商工リサーチ「高齢経営者事業承継調査(2023年)」

70代からのM&A活用戦略

70代の経営者にとって、M&Aは最も現実的で成功率の高い選択肢となります。中小企業庁の「中小M&A推進計画」でも、高齢経営者へのM&A支援が重点施策として位置づけられています。

成功事例:製造業D社(72歳社長のM&A成功)
従業員25名の精密部品製造業D社では、72歳の創業者に後継者がいない状況でした。M&Aアドバイザーと連携し、わずか14ヶ月で同業他社への譲渡を実現。従業員の雇用維持と創業者の老後資金確保を両立させることができました。譲渡価額は年商の1.2倍で、創業者も「想像以上に良い条件だった」と満足しています。

事業承継税制の緊急適用

70代でも事業承継税制の活用は可能です。ただし、2028年3月31日までに特例承継計画の提出が必要なため、迅速な手続きが求められます。

注意:70代での事業承継税制活用の注意点

  • 特例承継計画の提出期限:2028年3月31日
  • 認定経営革新等支援機関による指導・助言が必須
  • 後継者の確定と合意が前提条件
  • 5年間の事業継続が要件(違反時は猶予税額の全額納付)

70代経営者の現実的な承継戦略

70代の事業承継では、「理想」よりも「現実的な解決」を重視することが成功の鍵となります。以下の戦略が効果的です。

70代経営者の緊急対応チェックリスト

  • ☐ 専門家チーム(M&Aアドバイザー含む)の即座の確保
  • ☐ 企業価値評価の緊急実施
  • ☐ 承継方法の現実的な選択(M&A・MBO・廃業の比較検討)
  • ☐ 事業承継税制適用の可能性と期限の確認
  • ☐ 従業員への現状説明と意向確認
  • ☐ 取引先への情報開示と継続意向の確認
  • ☐ 金融機関への相談と支援要請
  • ☐ 廃業時のコスト試算(最悪ケースの準備)

第5章まとめ
70代からの事業承継は決して不可能ではありません。M&Aを中心とした現実的な選択肢を検討し、専門家の力を最大限活用することで、6割以上の成功率を実現できます。重要なのは「今すぐ行動する」ことです。


6. 事業承継税制(2028年まで)の活用方法

事業承継税制特例措置の概要

事業承継税制は、後継者が相続・贈与により取得した自社株式に係る相続税・贈与税の納税を猶予する制度です。2018年に大幅に拡充された特例措置は、2028年3月31日まで延長されており、中小企業の事業承継を強力に支援しています。

事業承継税制特例措置の主なメリット

  • 対象株式数 全株式(一般措置は3分の2まで)
  • 猶予割合 100%(一般措置は80%)
  • 対象者数 最大3名まで(一般措置は1名のみ)
  • 雇用要件 弾力化(5年平均で80%維持)

制度活用の具体的手順と期限

事業承継税制を活用するためには、決められた手順に従って申請を行う必要があります。特に特例措置については、期限が設定されているため注意が必要です。

手順内容期限提出先
①特例承継計画承継計画の策定・提出2028年3月31日都道府県庁
②認定申請会社の認定申請贈与・相続前都道府県庁
③贈与・相続株式の実際の移転2032年12月31日
④確認申請後継者の確認申請贈与・相続後都道府県庁
⑤税務申告猶予適用の申告申告期限内税務署

出典:中小企業庁「事業承継税制活用ガイド(2023年版)」

業種別活用実績と成功パターン

中小企業庁の「事業承継税制活用実績調査(2023年)」によると、業種別の活用実績に特徴的な傾向が見られます。

業種別成功パターン分析

製造業 設備投資の多い製造業では、株式評価額が高くなりがちで、税制活用効果が大きい。活用率48.3%と最も高い。

建設業 従業員数の維持が比較的容易で、雇用要件をクリアしやすい。活用率39.7%。

サービス業 無形資産の評価が複雑だが、専門家の支援により活用が進んでいる。活用率31.2%。

制度活用時の注意点とリスク対策

事業承継税制は非常に有効な制度ですが、適用後の義務や制約もあります。これらを理解した上で活用することが重要です。

注意:事業承継税制活用時の主な義務・制約

  • 事業継続義務 承継後5年間の事業継続が必要
  • 雇用維持義務 5年平均で承継時の80%以上の雇用維持
  • 株式保有義務 後継者による継続的な株式保有
  • 報告義務 年次報告書の提出(15年間)
  • 代表者要件 後継者が代表権を有することが原則

第6章まとめ
事業承継税制は2028年まで延長された非常に有効な制度です。ただし、適用には一定の要件と期限があるため、専門家と連携して早期の検討・申請を行うことが重要です。特に特例承継計画の提出期限(2028年3月31日)は絶対に厳守する必要があります。


7. 専門家チームの組成と活用法

事業承継における専門家チームの重要性

事業承継の成功には、適切な専門家チームの組成が不可欠です。帝国データバンクの「事業承継支援実態調査(2023年)」によると、専門家チームを活用した企業の事業承継成功率は85.7%と、独力で進めた企業の58.3%を大きく上回っています。

専門家の役割分担と選定基準

効果的な専門家チームは、以下の専門分野をカバーする必要があります。各専門家の役割を明確にし、連携体制を構築することが成功の鍵となります。

専門家主な役割関与時期選定基準
税理士税務対策・事業承継税制申請全期間事業承継税制の実績・経験
弁護士法的手続き・契約書作成計画策定時・実行時企業法務・事業承継の専門性
M&Aアドバイザー企業価値評価・M&A仲介検討段階・実行時業界経験・成約実績
公認会計士財務デューデリジェンス・監査実行前・実行時中小企業の実務経験
中小企業診断士経営改善・事業計画策定準備段階・実行後事業承継支援の実績
金融機関資金調達・金融支援全期間事業承継融資の取り扱い

出典:中小企業庁「事業承継支援マニュアル(2023年版)」を基に作成

認定経営革新等支援機関の活用

事業承継においては、認定経営革新等支援機関(認定支援機関)の活用が特に重要です。事業承継税制の申請には認定支援機関の指導・助言が必須となっており、その選定が事業承継の成否を左右します。

認定支援機関選定の5つのポイント

  1. 事業承継の専門性 事業承継税制申請の実績
  2. 業界知識 自社業界への理解度
  3. 総合的対応力 税務・法務・財務の一体的支援
  4. ネットワーク 他の専門家との連携体制
  5. 継続性 長期間のフォロー体制

専門家活用の費用対効果

専門家活用には費用がかかりますが、事業承継の成功率向上と税負担軽減効果を考慮すると、十分な費用対効果が期待できます。

専門家活用による費用対効果事例:卸売業E社
年商5億円の卸売業E社では、専門家チーム組成に年間300万円を投資。事業承継税制の活用により8,000万円の税負担軽減を実現し、さらにM&Aアドバイザーのサポートで企業価値を20%向上させることができました。専門家費用を差し引いても、約1億円の経済効果を実現しています。

年代別専門家活用戦略

年代に応じて重点的に活用すべき専門家が異なります。効率的な専門家活用のためには、年代別の戦略的アプローチが必要です。

年代別専門家活用の優先順位

50代

  • ①中小企業診断士(事業承継計画策定)
  • ②税理士(基本的な税務対策検討)
  • ③金融機関(将来の資金調達相談)

60代前半

  • ①税理士(事業承継税制申請準備)
  • ②弁護士(承継契約書作成)
  • ③M&Aアドバイザー(企業価値評価)

60代後半

  • ①認定支援機関(税制申請実行)
  • ②公認会計士(財務監査)
  • ③金融機関(融資条件調整)

70代

  • ①M&Aアドバイザー(第三者承継検討)
  • ②弁護士(緊急法務対応)
  • ③税理士(最適な税務スキーム選択)

第7章まとめ
専門家チームの適切な組成と活用は、事業承継成功率を大幅に向上させます。年代に応じた戦略的な専門家活用を行い、特に認定経営革新等支援機関の選定には十分な検討を行うことが重要です。


まとめ:今すぐ始める事業承継対策

事業承継は年代に関係なく「今から」始めることが最も重要です。50代では時間的余裕を活かした長期戦略、60代では具体的な実行計画、70代では現実的な解決策の選択が成功のポイントとなります。

年代別重点対策のまとめ

  • 50代 後継者育成(7年以上)と基本計画策定
  • 60代前半 事業承継計画の具体化と税務対策準備
  • 60代後半 事業承継税制活用と段階的株式移転
  • 70代 M&A中心の現実的選択と迅速な実行

70代、80代でも成功している事例があります。今からでも遅くありません。年代に応じた最適な対策を今すぐ始めましょう。

事業承継でお悩みの経営者の皆様、SDアドバイザーズでは年代に応じた最適な事業承継プランをご提案いたします。初回相談は無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。あなたの大切な事業を次世代に確実に引き継ぐためのサポートを全力で行います。


この記事は、帝国データバンク、東京商工リサーチ、中小企業庁などの信頼できる公的データに基づいて作成されています。事業承継に関する最新の制度や支援策については、専門家にご相談ください。

4040 VISION

40人の社員がいる会社を
40社つくる

「うちの会社が該当するか分からない」
「まだ譲渡を決めたわけではないけど話だけ聞きたい」という方も大歓迎です。
  まずはお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ お問い合わせはこちら
代表取締役 高木栄児